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濃溝の滝の蛍で、ホタルの生存戦略を学ぶ

今年は連日、清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)での蛍ガイドが入っています。

仕事でご予約が入っていない時も、個人的に蛍の発生状況を見ておきたいので、2日に1回のペース位で見に行っていますが、今年は蛍が少ないです。

私は蛍が少なかったら少なかったで、蛍の幼虫を探してみたり(蛍は幼虫から光ります)蛍の生態について話したり、木の葉っぱに潜んでいるメスの蛍を見つけたり、楽しみを見つける方法を知っているのですが、

団体ツアーの方々は大変だなと思います。毎日3台位の旅行会社のバスが来ていますが、特にガイドらしいガイドは無く、ご自由に観てくださいと言ったスタイルなので、参加者も不満そうで直ぐにバスに戻っていました。

さて、今年は蛍の生存戦略が「発動」した年ではないかと私は予測しています。

蛍の寿命は幼虫の時期を入れて1年から3年位、全部が全部1年後に羽化する訳ではなく、2年後に羽化する個体、3年後に羽化する個体、それ以降に羽化する個体、と様々な個体がいます。

これは蛍ガイドの時に必ずお話するのですが、これは蛍の生存戦略です。

例えば、今年に台風や長雨による洪水などが起きた場合、今年に全部の個体が羽化してしまったら全滅してしまうリスクがあります。

こうして羽化の時期を分散することで、蛍は全滅を防いで種を残せるようになっています、自然界の知恵ってすごいですね。

もしかしたら、今年の梅雨の遅れや晴れた日の日中の異常な暑さなどを感知して、今年の羽化を避けた個体が多かったのではないかと思ったりします。

もしそうなら、、来年は蛍が沢山出てくるかも知れませんね!

今年は少ない蛍を楽しみ、来年は沢山出てくることを期待しましょう!

この蛍ツアーは大好評だったため、来年以降も恒例行事で開催したいと思います。

ご参加された皆様、ありがとうございました!