リトリートに育てられ、リトリートを育てる
先日の東京ビッグサイト「国際ツーリズムトレードショー2024」に出展したとき、テルムマラン時代の同期2人と再会しました。
同期6人のうち、私も入れて3人が東京ビッグサイトの同じ展示会でバッタリ、方法は違えど「ウェルネスツーリズム」とか「リトリート」など、それぞれ体験型ツーリズムの世界に身を置いていました。
何だか、とっても嬉しく思いました、それぞれ身を置く環境は変わったけど、それぞれの立ち位置で頑張っている。
彼らと初めて会ってから24年、もう20年以上のキャリアになります、いつの間にか私達も中堅どころか、業界をリードしないと行けない立場になっています。
当時は、この分野は転地療法とか滞在型リゾートとか、いろんな名前で呼ばれていました、私たちは海洋療法(タラソテラピー)と呼んでいました、リトリートという言葉が出てくる前の時代から、このようなことをやっています。
転地療法の本質を見失い、横浜駅にまで店舗を作ってあっけなく潰れてしまったテルムマラン横浜時代、飲みが好きだった上司に連れられて、よく横浜の街に飲みに行きました(私は自然至上主義者ではありません、機会あれば街も街で楽しむことが大事だと思っています)
上司は、こんな事を言っていました。
「豊島くん、銀座に育てられ、銀座を育てる」という言葉があるんだよ。
私は「?」と思いましたが、つまりはこういう事です。
若いうちは銀座で、飲みの席を通して仕事の事や人生のこと、先輩にいろんな事を相談したり、上司からおごってもらったり、いろんな社会のことを教わったりしながら、銀座の街に育ててもらう。
そして、自分が人の恩を受けて大成したら、今度は部下におごったり、後輩に社会のことや、仕事のことを教えたりしながら、今度は自分が銀座の街を育てていく、と。
私は自然派ですから、飲みを通して育つとか育てると言った感覚は無かったので、その時は、そんなにピンと来る話ではありませんでした。
しかし、私もウェルネスツーリズムやリトリートの業界に関しては20年以上も関わり、様々な方の恩を受け、
ケースは違えど、今、その言葉に大きく頷かされるのです。
大成は出来ていないけれど、業界でのキャリアも長いし、自分の所のリトリートだけでなく、業界全体を育てる(ウェルネスツーリズムやリトリートの発展に貢献する)ことが大切だと感じています。
国際ツーリズムトレードショー2024を終えて、全国の温泉地さんや事業者さんからリトリート施設開業などの相談が入り始めています。
リトリートに育てられた私は、今度はリトリートを育てる。
この業界の発展に寄与できるよう、これからも尽力して行きたいと思います。
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自分のリトリート実践例です。
【リトリート番外編】