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千葉県観光商談会に参加してきました!

千葉県観光商談会に参加してきました!開催場所は東京です。

首都圏の旅行会社さん(JTB、日本旅行、読売旅行などなど大手旅行会社が中心)が集まり、千葉県の各事業者が自分の施設や旅行プランを取り扱ってくださいとアピールする場です。

場所は東京の大きいホテルのフロアを貸し切り!続々と旅行会社さんや千葉県の各事業者さんが集まってきます。

パンフレット置き場を見ると、鴨川シーワールドさんだったり、マザー牧場さんやドイツ村さん、鋸山さんだったり、ぞうの国さんだったり、聞いた事があるような千葉県の名だたる事業者さんはほとんど集まって来ているようです。

ホテル旅館は、三日月さんやオークラさん、他にも聞いたことがあるような千葉県を代表するお宿さんの名前が連なっています。

前のブログで、私は「旅行会社さんとの集団お見合い」と表現しましたが、実際には旅行会社さんと我々事業者の立場は対等ではありません。

旅行会社さんの方が立場が上で、バイヤーと呼ばれる方が我々の旅行プランを「買い付け」に来ています。

そして、私たちはセラー(売り手)と呼ばれ、旅行会社さんに自社の旅行プランを取り扱ってもらえるように必死で自社の魅力をアピールする、そんなガチンコの現場が「千葉県観光商談会」です。

例えばですが、多くの企業ビルに取り囲まれた場所にあるJTBの日本橋支店が当館の「団体研修旅行」などを大々的に取り扱ってくれたりしたものなら、我々のような14室の温泉旅館なら一気に潤います。

中規模の旅館位なら業績を一変させるようなポテンシャルを秘めた年1回の大勝負の場が、この観光商談会です。

今回はプレゼンテーション枠がそもそもありませんでした、その代わりに旅行会社との商談回数が増えていました、昨年が15分×5回程度だったのに対して、今年は15分×8回+フリーの商談タイムが用意されています。

必死に商談中のワタシ(笑)千葉県の方が撮ってくれていました!!

緑の服に麦わら帽子は体験スタッフとして私の「正装」です。会場入りして麦わら帽子を被るとスイッチが入って、いつもと違った何かに変身します。

人間とは違う、トトロのような「別の生き物」になります。

商談会に出席したのは私一人ですが、亀山温泉ホテルはチームで戦っていますので、後ろ盾があるのはありがたいです。

令和の虎でも、代表の鴇田が「他の旅館と何が違うの?」と追及されていましたが、商談会も全く同じで基本的に旅館のPRをする場面では必ずそこは聞かれます。

そこで、そうではなく実はこうなんです、と自信を持って「返す言葉」こそ、自分たちの旅館の特徴なのだと思います。

料理にはどんな特徴がありますか?と聞かれてパンフレットを見せると、まず料理の鮮やかさにバイヤーさんは大抵「うわぁ!彩りがいいですね!」と反応してくれます。

こういうシビアな場面では、美的センスの高い菅原料理長の力に大いに励まされます、冒頭のトークで掴みはOKといった感じです!!

そして、今度は私がバイヤーさんに問われる番です。

今回は、家族旅行など普段の温泉宿としての宿泊誘致ではなく、旅行会社さんが取り扱う「団体旅行」の商談会です。

商談の順番リストを見ると、私の前のセラー(売り手)は、シーワールドさんだったり、クルックフィールズさんだったり、それこそディズニーランドさんだったりします、そうそうたるメンバーです(笑)

言い方は違えど、ほぼ100%バイヤーさんに聞かれます「他のレジャー施設さんと何が違うのですか?」と。

当たり前ですよね、有名施設が数多くあるなかで、あえて亀山温泉に団体旅行に行くとなると、それなりの理由が必要です。レジャー施設では体験できない何がありますか?と事前にバイヤーさんが確認するのは自然なことだと思います。

私はこのように答えます、ここで体験できるのは作られた「体験」ではなく、野生の自然の中での「原体験」です。

レジャー施設での体験は、確かに楽しいでしょう、しかしほとんどの人は、次のレジャー施設に行ったら、前に行ったレジャー施設のことは大抵忘れてしまいます。

レジャー(消費を伴う余暇活動)の定義通り、体験を消費していくことになります。映えた画像とお土産は残るけれど、自分の血肉にはなっていきません(別に悪いことではありません、私もレジャー大好きですし)

これが原体験です!!

一方、原体験は人生に寄り添います、自分自身の五感で感じた強烈な体験は人生の血肉になり、経験として自分の判断や価値観の基準になっていきます。もちろん大人でも間に合いますし、我々は同じ団体旅行でも企業研修教育旅行(小規模の修学旅行や林間学校)に向いています。

そう話すと、バイヤーさんも反応が様々です。

「ふーん、そんなものかねぇ、、。。」と、バイヤーさんからリアクションらしいリアクションが無く、こちらも「ああ、この方には響かなかったな」と思う場合もあります。

逆に、ものすごーく響いた!!と感じるリアクション大のバイヤーさんもいらっしゃいました。

「私、実家が大多喜なの!確かに子供の時にタケノコ探して裏山で、足の裏でタケノコ探してあのモコッとした足の裏の感触って今でもまだ覚えているわ!見つけると嬉しいのよねぇ~~。」

「そう言えば今ってそんな機会ほとんど無いよね、私の娘は今4歳なの、娘にもそんな体験させてあげたい!!」

おお!!こちらのバイヤーさんにはめっちゃ響いた(笑)嬉しい!!

こんな、様々なリアクションをされるバイヤーさんとの商談を終えて、帰ってきました。

有名レジャー施設への団体旅行をベースとして、その行き帰りに立ち寄って自然体験をして欲しいという声も多かったです。

そんな時は「なら、レジャー施設での体験も、野生の自然での原体験も両方すれば最強じゃないでしょうか?」と話すとバイヤーさんはクスリと笑います(笑)要は両方楽しめば良いのではないでしょうか。

後は、旅行会社さんからの連絡待ちですが、こうして各事業者さんと切磋琢磨して、千葉県での団体旅行が盛り上がる事を願っています。