広域ネイチャーガイドの新コースに「チバニアン」が追加されました。
昨日の「広域ネイチャーガイド」ではチバニアンをご案内しました!
渓流系では、清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)をご案内しているので、チバニアンは今までコースとして除外していたのですが、リクエストを頂き、何か所か秘境を周った最後の目的地として向かいました。
かなり前、候補段階のチバニアンが認定される前、ビジターセンターも出来る前に訪問したことがあったのですが、その時からチバニアンへのコースも変わり、遊歩道も整備されていて、とても良かったです。
事前知識が無いと、地層を眺めているだけになってしまい、分かりづらいですが、ビジターセンターの職員さんに聞くと、とても詳しく説明してくれました。
研究者の日々の努力の成果で、研究のデータや動画などが「チバニアンビジターセンター」で公開されていて、とても興味深かったです。
しかも令和9年に、最新のビジターセンターが別の場所に出来て、隈研吾さんの設計だと聞いています!何かすごいですね!ビックリしました。
川の底に穴が出来る仕組みや、棲んでいる生き物の紹介なども展示されていて、とても良い感じです。
前に私一人で視察に行った時は、確かもっと下流からエントリーした記憶があります。
チバニアンに降りて行くまでの遊歩道には、様々な植物や生き物がいたので、たっぷりと時間を掛けて秋の虫の鳴き声や、竹と笹の見分け方などをガイドしながら降りて行きます。
チバニアンの詳しい事は、ビジターセンターの職員さんがしてくれるので、私は自然の魅力をお伝えしました。
チバニアンに到着!今は昔と違って認定後なので、ゴールデンスパイクというピンがチバニアンの地層に打ち込まれています。
時も忘れてチバニアンで地球と一つになる私たち。
養老川の清流がとても気持ち良く、いつまでもたそがれていたい気持ちになります。
川の石をひっくり返すと、トビムシなどの生き物がいます。
平たい石を見つけて、石投げで童心に還るひととき。
西日が差してくるまで、結局この場所に2時間いました、地球に溶け込んだようなひとときです。
ビジターセンター職員さんの話を聞いて「地球は生きている」そう思いました。
もちろん、私たちのような生命体とは違うけれど、定期的に地磁気も入れ替わり、地球は変化し続けています。
その動かぬ証拠が「チバニアン」なのだと思います。
広域ネイチャーガイドでは「地球と繋がるゲーム」を行いながら、ワイワイと楽しく各エリアを周って行きます。
地球と繋がると言っても難しい事ではありません、本来は繋がっているはずの「ヒトと地球」との繋がりを思い出すゲームです。
例えば、私達が毎日飲んでいる「水」について。
お茶になったりジュースになったり形が変わっていますが、元々、水は地球を循環する「地球の一部」であることに変わりありません。
山に雨が降り注ぎ、水源地から水が流れ出て川になり、下流で取水して濾過、消毒して上水道になって蛇口から出て来たり、
地中に染み込んだ水は、地下水をくみ上げてミネラルウォーターとしてボトリングしたり、それらをお茶やジュース、コーヒーなどにしたり、と。
今は便利な生活になり、蛇口をひねれば水は出てくるので、つい、私たちはそのことを忘れてしまいがちです。
実際に水源地に行ったり、ダイレクトに水の冷たさを実感したり「地球って生きている!」と思えるような、生の地球の鼓動を実際に体感することで、地球との繋がりを取り戻すことができる、繋がっている事を思い出すことが出来る、そう私は思っています。
真夏でも18℃の水源に手を浸す。
これは水だけでなく、このような地球を感じられる場所や、様々な地球上に生息する動植物に対しても同じで、そのための方法を、ゲーム感覚で楽しんでもらっています。
チバニアンは、その「地球との繋がり」を取り戻す場所として、最適な場所だと思いました。
最後に記念撮影!最高の時間です!!
また、こちらもチバニアンへのリクエストあれば、自然ガイドの一環で訪問したいと思います。
またひとつ、素敵な訪問スポットが加わりました。
皆様、ご参加いただきありがとうございました!!