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植物に季節あり

どんな植物でも「注目」を浴びる時期があります。

例えば桜なら4月の前半に「開花した時だけ」が、注目を浴びて、私たちは花見を楽しんだりします。

その間、わずか10日から14日程度、そのわずかな期間だけ、桜は注目を浴びる訳ですが実はどんな植物にも四季があり、注目されていない時期でも、その植物は存在し今この時を生きています。

当たり前ですが、皆様が花見を楽しんだ桜も、注目を浴びていないだけで「今」があります。

今日(2024年6月9日)に撮った桜です。

葉は青々く茂り、普通の見た目の木になっています。

驚くべきは花芽(つぼみの元)が、もう出て来ています!

たまに秋が暖かい時に「狂い咲き」と言われ咲くときがありますが、秋には気温さえ上がれば、いつでも咲けるくらい、早めに開花の準備を進めているということになります。

こちらは「南天」赤い実で有名な植物、この時期が花盛り、こちらは蕾ですが美しい花を咲かせます。

これが南天の花!いい匂い!!このほのかに甘く、柑橘も混じるような独特の香りは最高です。

子供の頃、ほぼ同じ香りを嗅いだことのあるような気がするのですが、皆様、心当たりがある方いますか?

アイスかお菓子だったような気がするのですが、、どうしても思い出せない。。南天の香りに似せたアイスだったのかな?とにかく懐かしい匂い、記憶のある匂いであることは間違いないのですが。。

これから秋、冬に向けて赤い実を付けて行きます。

スイカズラ、どこにでも生えている雑草扱いのつる植物、この時期だけは甘い香りを放って存在感を出してくれます。

スイカズラの蜜を吸って遊ぶこともできますよ、名前の通り吸えます、本当に甘いです。

スイカズラも、今の時期以外はどこにでもある雑草です、田舎では信号機や外灯にも巻き付いて行く生命力旺盛な植物です。

これは何か分かりますか?昨日撮った画像ですが、これは「銀杏」です。

秋になったら銀杏色になって、落ちては異臭を放ちます

もう既に、そこそこのサイズにまで育っています。

こちらも昨日撮影、クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)です。

クリスマスツリーの中の赤い実は、この実の事です。

名前の通り、クリスマスの時期には熟して赤い実になりますが、今も既に青いですが形は出来てきています。

さて最後に、これが何か分かりますか??こちらも昨日撮った画像です。

私の指の大きさと比べてみてください、まだまだ小さいです。

答えは「ゆず」です!

晩秋の代表格、冬至に「ゆず湯」で使う、熟すのが遅い柑橘類ですが、これから半年時間をかけて、ゆっくりと育って行きます。

私は、これらの「準備中」の植物の姿を見るのが大好きです。

「見た目の成果はなくても、きっと水面下では育っているはず」

そう自分に言い聞かせて、コツコツと仕事に励んでいます(こうしてコツコツ、植物の様子を見に行って写真を撮ったり、ブログを書いたり)

皆様も、機会ありましたら「注目を浴びていない時期の植物」に目を向けて、観察してみてください、きっと、彼らの逞しい生命力に、励まされた、慰められた気持ちになれると思います。

私も注目を浴びていない時期のミドリマンですが、いつか満開の花を咲かせたいです!